2011年1月23日日曜日

XCP DDKのディスクサイズ変更

Xen Cloud Platform(XCP)のdomain0に対してドライバの導入等でコンパイルが必要なとき、domain0とは別に、DDKという開発環境が提供されている。しかし、このDDKはディスク領域が2GBしかなく、すぐに容量不足になってしまう。
XCP環境で仮想マシンのディスク領域を増加させる方法は以下のURLが参考となった。
http://support.citrix.com/article/CTX127096

2011年1月20日木曜日

Xen Cloud PlatformへBrocade CNAのドライバインストール

DCB(DataCenter Bridging)の試験用に購入したサーバにXCPをインストールしていたため、XCPのdomain0へBrocade CNA (Brocade 1010)のドライバのインストールを行った。
今回XCP0.5上にインストールを行ったが、おそらくCitrix XenServer5.6でも同様の手順でいけると思われる。

まずは公式サイトよりドライバファイルをダウンロード。XCPのdomain0にはX環境がないため、All DistributionではなくDriver Packagesから、Other Distributionsのファイルを選択。"Other Distributions"といいながら、提供されているファイルはRPMであるため、RPMが扱えるディストリビューションの必要がある。
ダウンロードしたファイルを展開し、実行ファイル(brocade_install.sh)を実行すると、
[root@localhost ~]# bash brocade_install.sh
Installing the Brocade driver 2.3.0.0 RPM's
ERROR: Install failure: no gcc and kernel-xen-devel-2.6.27.42 rpm
というエラーに。どうやらgccとkernel-xen-develのRPMパッケージが必要な模様。
とりあえず個別にRPMをインストールしようとすると、bfa_util_linuxのみ成功。
bfa_driver_linuxとbna_driver_linuxでgccとカーネルソースが必要らしい。
XCP環境ではdomain0ではなく、DDKにてgccやkernelソース等が提供されているため、早速DDK上でbfa_driver_linuxとbna_driver_linuxをインストール。DDKの利用方法はこちらのエントリを参照。
bfa_driver_linuxとbna_driver_linuxで追加されたモジュールは
  • /lib/modules/2.6.27.42-0.1.1.xs0.5.0.47.111160xen/kernel/drivers/net/bna.ko
  • /lib/modules/2.6.27.42-0.1.1.xs0.5.0.47.111160xen/kernel/drivers/net/bfaipfc.ko
  • /lib/modules/2.6.27.42-0.1.1.xs0.5.0.47.111160xen/kernel/drivers/scsi/bfa.ko
の3つであるため、これらをdomain0にコピーし、insmodにてインストールし、再起動したところ、新たにeth2というインタフェースを正しく認識した。ethtoolを実行した結果は以下のとおり。
[root@localhost ~]# ethtool eth2
Settings for eth2:
Supported ports: [ FIBRE ]
Supported link modes: 10000baseT/Full
Supports auto-negotiation: No
Advertised link modes: 10000baseT/Full
Advertised auto-negotiation: No
Speed: Unknown!
Duplex: Unknown! (255)
Port: FIBRE
PHYAD: 0
Transceiver: external
Auto-negotiation: off
Supports Wake-on: d
Wake-on: d
Current message level: 0x00000004 (4)
Link detected: no
サポートするリンクが10GbEで認識されている。

正しくない手順ではあるが、とりあえずXCP上でDCBを利用できるようになりそう。